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R.アーン(松永晴紀):「ピアノ連弾のための 7つの子守歌」

JPY: 1,500 yen

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編・著者名
レイナルド・アーン 作曲/松永晴紀 校訂
判型/頁
菊倍判/36頁
JAN
4962864907399
ISBN
978-4-7609-0739-7
発売日
2024.07.10

レイナルド・アーン(Reynaldo Hahn 1874~1947 フランス)は、ベネズエラの首都カラカスに生まれ、フランスで活躍した作曲家(フランス国籍。生年については1875年とする説もあり)。
11歳でパリ音楽院に入学し、和声をデュボワに、ピアノをドゥコンブに、作曲をマスネに師事。彼の作品で最も有名な、ユゴーの詩による歌曲「私の詩に翼があったなら」を13歳で作曲、出版された。
1934年から、『フィガロ』の音楽批評欄の執筆を担当。1945年にはパリ・オペラ座の監督に任命された。本作品は穏やかな雰囲気に包まれながらも、表情豊かな魅力的な作品である。グレード初~中級

1. 雲のない日の子守歌
2. クリスマスイヴのための子守歌
3. 船乗りの子供たちのための子守歌
4. 秋の夕暮れの子守歌
5. 「セルフィアーナ」クレオルの子守歌
6. 物思わしげな子守歌
7. 優しい子守歌

(解説より)  裕福な実業家でユダヤ教徒のドイツ人の父と、カトリックのバスク人の母を持つレイナルド・アーン(1874※〜1947)は、ベネズエラのカラカスで、少なくとも12人の子供たちの末子として生まれた。母もスぺインの富豪の一族の系統で、1878年、一家は不安定な政情を嫌ってパリに移るが、アーン家の人々は時を経ずしてパリの上流階級に席を占めた。天才少年として音楽ばかりか、多国語に通じ、話術も巧みなアーンは、わずか6歳ころに故ナポレオン三世のいとこのマチルド公女のサロンで、当時流行のオッフェンバックの歌曲等を美声で弾き歌いして人気を集め、以降、貴族やブルジョワの多くのサロンの寵児となった。1885年10月にはパリ音楽院に入学し、デュコンブ、ラヴィニャック、デュボワ、マスネらに学び、1888年に今日でも広く知られる甘美な歌曲、『私の詩に翼があったなら』を作曲した。マスネは特にアーンの才能を高く評価して目をかけ、アーンをアルフォンス・ドーデに紹介し、演劇にも関心が深かったアーンは、1890年にドーデから舞台音楽『妨害』の注文を受け、これはアーンにとって初の注文作品となった。  アーンが足繁く通ったサロンが、薔薇の花を多く描き、「薔薇の画家」と称された当時の人気女流画家、ルメール夫人のサロンで、1894年5月22日には、そこで生涯の友となるマルセル・プルーストと出会い、直ちに熱烈な「友情」で結ばれた。3人のそれぞれの才能は、1896年に出版されたプルーストによる『楽しみと日々』の初版豪華本に、ルメール夫人の挿絵、アーンのピアノ曲『画家の肖像』(プルーストのテキストに付す伴奏曲)として結実した。  アーンは1909年にフランスに帰化し、第一次世界大戦では志願して前線に赴いて軍務に就き、レジオン・ドヌール勲章を受章している。第二次世界大戦中の1940年、パリがナチス・ドイツに占領されると、ユダヤ系であったため、南フランスに、次いでモンテカルロに避難した。戦後、戻ったパリで芸術アカデミーの会員にも選ばれ、パリ・オペラ座の監督に任命されると、自身の指揮で崇拝するモーツァルト作品を上演した。また優れた文才にも恵まれ、ル・フィガロ紙をはじめ各紙で旺盛な執筆活動を繰り広げたほか、著作も数冊あり、その一冊、『Du chant』(1920年)は、小松耕輔の訳により『聲樂講話』として1931年に春秋社から出版された。脳腫瘍のためパリで死去。  作曲家としてのアーンの主要なジャンルは、大ヒットしたミュージカル『シブレット』(1923年)や、ディアギレフの注文で作曲した『青い神』(1912年)をはじめ、歌劇を含む約80曲ともされる舞台作品と120曲以上の歌曲ではあるものの、他のジャンルにも優れた作品は多い。ピアノを含む作品では、ともに大規模で3楽章制の、情熱的な『ピアノ五重奏曲』(1921年)と軽快で輝かしい『ピアノ協奏曲』(1931年)がある。しかしピアノ独奏曲では、スカルラッティを連想させる3楽章の『ソナチネ』(1907年)や、4集全53曲もの、曲想もタイトルも詩的な『当惑したナイチンゲール』(1902〜10年)等、ほとんどが小品である。  ピアノ・デュオ作品は、連弾曲が4作品、2台ピアノ作品が3作品あり、連弾曲の『7つの子守歌(子守歌集)』や2台のピアノのための、『メランコリックなカプリス』(1897年)『ほどけたリボン』(1915年)は、20世紀末以来、演奏や録音される機会が増えてきている。なお、連弾作品、2台ピアノ作品のそれぞれに1曲ずつの未出版作品があるほか、歌曲『ラテン礼賛』の9曲目の伴奏は4手を必要とする。 ※アーンの生年については1875年説もあり
松永晴紀

収載曲

雲のない日の子守歌

Berceuse des jours sans nuages

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo

クリスマスイヴのための子守歌

Berceuse pour la veille de Noël

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo

船乗りの子供たちのための子守歌

Berceuse pour les enfants de marins

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo

秋の夕暮れの子守歌

Berceuse des soirs d'automne

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo
作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo

物思わしげな子守歌

Berceuse pensive

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo

優しい子守歌

Berceuse tendre

作曲者:
アーン、レイナルド
Hahn、Reynaldo
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R.アーン(松永晴紀):「ピアノ連弾のための 7つの子守歌」

JPY: 1,500 yen

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(c)edition KAWAI, a division of Zen-On Music Co., Ltd.