• 混声合唱/オリジナル

ジョセフ・プランケットの詩による4つの歌

なかにしあかね:「惑星の合唱」混声合唱組曲

JPY: 1,900 yen

数量:
編・著者名
日本語詩・作曲:なかにしあかね 原詩:ジョセフ・プランケット
判型/頁
A4判/60頁
JAN
4962864942826
ISBN
978-4-7609-4282-4
演奏時間
18分
編成
P混4
発売日
2022.08.01

原詩は1916年にアイルランドで起こったイースター蜂起の指導者ジョセフ・プランケット(1887-1916)によるもの。作曲者自身の邦訳による混声合唱組曲。血に染まる革命に身を置きながら「うた」に希望を見出し、純粋なるものを求めてやまなかったプランケットの言葉に乗り、高らかに歌っていただきたい。全4曲の他、終曲の前にピアノのみの短い間奏がついている。

<まえがき>

 ジョセフ・プランケット(1887-1916)は、詩人、編集者、旅行家、科学者、軍事戦略家であり、アイルランドで1916年に起きたイースター蜂起の指導者のひとりでした。このイングランドの支配に対する革命は、7日間の戦闘の後に鎮圧され、指導者たちは軍法会議にかけられ処刑されましたが、アイルランドはその後、イギリスからの独立を果たすこととなります。28歳のジョセフ・プランケットは指導者たちの最年少であり、処刑前夜にキルメイナム刑務所の礼拝堂で婚約者のグレース・ギフォードと結婚しました。

 伯爵家に生まれ、博識で病気がちな、繊細な青年 ー 生き延びた革命の同志は後に「彼は蜂起軍の中でもひときわ目立ち、私達を雄弁に慰め、穏やかに称賛しました。彼が病を押して蜂起を指導していたことを、皆が知っていました。“高度な教育を受け、他のメンバーに大きな悪影響を与えた”ことが、処刑の理由でした。」と述懐しています。  

 『惑星の合唱』の原詩は、ジョセフの妹ジェラルディーン・プランケットが、兄の処刑の翌月に出版した詩集から採ったものです。血なまぐさい革命に身を置きながら、「うた」に希望を見出し、純粋なるものを求めてやまなかったジョセフ・プランケットと、その兄の遺した言葉を歴史に刻み付けようとタイプライターに向かう妹の姿が浮かぶような詩集です。  

 プランケットの詩を日本語に訳しての付曲は『アイルランドの3つのうた~もうひとつの夕陽と朝陽』(カワイ出版)に続き2作目となります。作曲当時(2019年)には想像もしなかった風景が次々と現れるこの世界。しかし私達はやがて、翼を持ち上げ、高らかに歌うでしょう。大切な委嘱を託して下さった池田規久雄氏と、大久保混声合唱団の皆様、心より感謝申し上げます。
 
なかにしあかね
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ジョセフ・プランケットの詩による4つの歌

なかにしあかね:「惑星の合唱」混声合唱組曲

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